節約もいいけれどアルバイトもね

体験してみて分かる飲食店バイトの魅力

節約もいいけれどアルバイトもね 外食をする時にはなるべく昼食時や夕食時を避けるようにしている。
たまたまその混雑する時間帯に入ると、席に着けるまで外の椅子で待たされたり料理が運ばれてくるまでに時間がかかったりということに対するイライラはもちろん、店員さん達の笑顔とは裏腹にどことなく殺気立っている動作や雰囲気がこちらも伝わってきてなんだかそわそわしてきてしまうのである。
特にファミレスなどの飲食店で少しでも働いたことのある人間にとってはその内情が理解できるだけになおさら落ち着かないことだろうと思う。
飲食店ではないが、接客業のアルバイトは私も経験したことがある。
もともと向いていないということもあったが、「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」を大きな声で言う、お客さんには常に笑顔で接する、清潔を心がけるなどの基本は言うまでもなく、店に並ぶすべての商品とその値段を覚える記憶力、重い商品を運ぶ体力、レジ業務のわずかな合間にも店全体を見て整理整頓や商品管理ができる気配りといったあらゆることが要求されるので、肉体的にも精神的にも本当にきつく、実際に半年しかもたなかった。
商店の食品販売でこれだけ大変だったのだから、メニューがしょっちゅう入れ替わるファミレスなどのような所ではもっと心が折れる場面が多いのではないだろうかと想像する。
特に外部にも内部にも気を使わなければならない接客業は、始めたばかりの頃は慣れなくて、自分には無理だ、明日にでも辞めようとすぐ思ってしまいがちだと思う。
しかし、自分の仕事に徐々に慣れてくると周囲も少しずつ見えてくるようになる。
今思えば、私が初日の段階で弱音を吐いた割にある程度継続できたのは、一緒に働いていた仲間や常連客の方々に恵まれていたからに他ならない。
お互いに愚痴をこぼしながら励まし合える仲間や、お客さんの「ありがとう」や「また来るよ」という暖かい言葉がなければ続かなかったと思う。
失敗して落ち込んでいる時にそういう言葉をかけてもらえると、もう辞めようと何度思ってもまた「もう少し頑張ってみよう」という気持ちになれる。
接客業の醍醐味は結局そこだと思う。
最初のつらいところを耐えて乗り越えられさえすれば、後はその大変さがやりがいとして自分の支柱になっていく。
接客業は、そういう忍耐力や強い精神力が身につくという点では、アルバイトという形であっても自分の将来に必ず役立つ仕事になることは間違いないと思う。

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